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『音の聴き方』

4月1日に河原町にある丸善書店で本をまとめ買いした時、ちょうどイベント期間中だったようでスクラッチくじを引いた。 こういったくじ運は昔から悪く、大抵ハズレや参加賞などおまけの景品を貰うことが多かった。 ——のだが。 「わあ!おめでとうございます。A賞です!!」...

『出現』

ハイデンバンにある壊れた花壇を修理して、新たな菜園をスタートさせようと土を耕していた。秋からずっとほったらかしにしていた土は表面がカラカラに乾いていたが、掘り進めていくとしっとりした柔らかな土が顔を出し、無数の落ち葉も紛れ込んでいた。これはこのまま腐葉土になるのかな?...

『Myアトリビュート』

アトリビュート。美術用語では伝説・歴史上の人物や神話の神々と関連づけられた持ち物を指し、その持ち主を特定する役割を果たす。持物(じぶつ)とも言う。聖母マリアなら百合、ギリシア神話のゼウスなら牛や雷などが有名だ。絵画を解釈する時、人物の周りに何があるか、何を持っているかなどを...

『絵と文字の音声再生』

安野光雅さんの展覧会に行ってきた。展覧会会場は学校の教室のような雰囲気と展示動線で、こくご、さんすう、おんがく、えいご、りか、しゃかい、それぞれのキーワードで作品を展開していて、安野さんの郷愁に満ちた優しくも摩訶不思議な世界を構築していた。...

『日光を浴びたい』

梅、水仙、菜の花や白木蓮など、多くの花々があちこちで開花するのを見かける季節がやってきた。早春の暖かさと寒さの名残りが混ざり合うこの時期は、花粉症や早起きしすぎた虫との格闘が始まる。ちょっとげんなりしそうな日々を、ささやかに可愛らしく縁取ってくれる花は、最近の気温と陽気な空...

『人様の呼び方』

名前に「ちゃん」を付けて呼ぶ。心理的には、可愛いと思ったり守ってあげたいと感じさせる人に対してそのように呼ぶ事が多い。ごくありふれた呼び方だが、果たして何歳までの人をそう呼んで良いのだろう? 以前にも記した通り、母は松田聖子さんの筋金入りのファンだ。...

『世界で一番美味しいもの』

先日SNSで流れてきた動画が、今、心に静かにゆっくりと浸透している。 一人の若い兵士が街の住人から一つのパンと一杯の紅茶を貰い、涙を流しながら食べている。僅か数分の動画だったが、此処で画面に映り込んでいる人々の背景を整理してみた。...

『継続』

「続けることが大事だね。」 いろいろな場面で拠り所となっている一言。 はっきりと意味を刻みこんだのは、名古屋芸術大学の学生時代、ほんの短期間だけお世話になった先生の個展を見に行ったときの事だ。 直接授業やゼミで教えていただいたことは無かったが、アトリエで顔を合わせたときに作...

『記憶の抽斗』

記憶は絶えず動いている。保育園、小学校、中学校、高校、大学、大学院と、いつでも誰かと、何かとの出会いがあった。大きくも小さくも色とりどりな思い出は、人物像やその時の風景とともに記憶の抽斗に仕舞われている。 ただし、その抽斗は整理整頓されていない。思い出のパーツはバラバラにな...

『大人になること』

『また一つ大人になりました^^』 2月7日に誕生日を迎えたGARNET CROWのリーダーさんが、ツイッターで記していた文章。 年齢的には既に’大人’として長い時間を過ごしているが、毎年この日には同じような言葉を投稿している。最後の顔文字に人間味と世代独特のユーモラスな印象...

『間違い電話』

SNSを含めさまざまな連絡手段が発達しているおかげで、電話番号にかけて通話をすることはほとんど無い。iPoneの通話履歴の日付けを見てみると、半年以上間隔が空いていたり、1年以上発信も着信も無かった時期もある。 先日、そんな貴重な通話履歴に新たな履歴が記録された。...

『真逆の欲求』

ただいま作品制作が切羽詰まっている。有難いことに複数の展覧会を控えている今、未完成の作品に向き合い、ああでもないこうでもないとやり取りを続ける毎日だ。 さて、私は制作中のBGMとしてSpotifyで音楽を流している。好きな曲だったりアプリがおすすめしてくれた曲だったり、アト...

『謎めいた落とし物』

人が往来する道をよくよく見てみると、その場にそぐわないものが転がっている時がある。誰かの腕から滑り落ち、そのまま気づかれずに置いてけぼりにされてしまったのかもしれない。 ただし見つけた瞬間は、 「なんだこりゃ?」 と、頭の上にクエスチョンマークが無数に出てくる。用事で急いで...

『アトリエ玉手箱』

久しぶりに境谷小学校アートスペースへ行った。 およそ半年ぶりに入った制作室は蝉の鳴き声が響く夏の日に出した絵具そのままに、時間が日焼けしたような空間になっていた。 「うわっ、こんな作品描いてたっけなあ?」 すっかり置き去りにしていた作品に少しだけ砂埃——小学校特有の細かな白...

『三重県の味』

新年明けましておめでとうございます。 2022年最初の旅先は三重県にある祖父母の家。 京都から近鉄特急に乗り、大和八木駅経由でおよそ2時間半。改修工事を経た桑名駅はJR線・近鉄線・養老鉄道・三岐鉄道北勢線への乗り換えがより分かりやすく、更にエレベーター・エスカレーター完備、...

『'らしさ'とアート』

男らしさ、女らしさ、西洋らしさ、アジアらしさ、黒人らしさ、白人らしさ等々、「らしさ」で物事を見たり決めつけたりすることは好きじゃない。センシティブな話題は毎年事欠かないが、今年も社会ニュース的にいろいろあったなあ、とみかんを頬張りながらしみじみ思う。...

『ケーキを訪ねて』

伏見大手筋商店街から少し小道を歩いたところに、日本家屋を改装した洋菓子店がある。華やかなイルミネーションも、大きなサンタクロースやトナカイもいないが、ガラスショーケースにはお店の雰囲気に合ったサイズ感のツリーが飾られて、国民的イベントとなった日々をお祝いしている。...

『人生鑑賞』

世間話や何気ない日常の会話の中で、誰かの過去のお話が流れることがある。お互いの人生での出来事を話したり、その場にいない人の人生がどんなものだったのか井戸端会議よろしく議論したりなど……。 改めて振り返ると、寸分違わす同じ人生を歩んでいる‘他人’はいない。100人とお話したと...

『第六感〜ジャケ借り〜』

新しい本を探索する時、真っ先に表紙のデザインへ目がいく。絵画作品の一部が利用されたり、イラストレーターが物語の世界観に合わせて描いたものだったり、風景やポートレイト写真が扱われているものなど。シンプルに本のタイトルが大きく印字されているものもある。...

『エッセイ再開のお知らせ』

ご無沙汰しております。 長期の展覧会も無事に終了しほっとしたのと同時に、季節は既に木枯らし吹く景色を運んできたことにびっくりしている今日この頃です。 さて今週から週一回のエッセイを「きちんと」再開します。不定期に何話か更新しましたが、正式に記すことで襟を正すという魂胆です。...

エッセイ: Blog2

©2020 by 作田優希。Wix.com で作成されました。

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