『また一つ大人になりました^^』
2月7日に誕生日を迎えたGARNET CROWのリーダーさんが、ツイッターで記していた文章。
年齢的には既に’大人’として長い時間を過ごしているが、毎年この日には同じような言葉を投稿している。最後の顔文字に人間味と世代独特のユーモラスな印象を受け取って、活動時期よりも一層親近感が湧いている。
長生きをすればするほど、子ども時代より大人として生きていく時間が積み重なっていく。どんどん時間の流れが早く感じて、あっという間に年月が過ぎ去っている——。という呟きは多くの場面で耳にする。
これは、’1年間’が生きてきた時間の中でどのくらいの割合を占めているか?という考えから影響を受けている。ジャネーの法則と言い、フランスの哲学者ポール・ジャネが示したものだそう。すぐに調べられる便利さはネット社会の偉大な点だなあ、と感じる。
これに当てはめると、現在の私の1年は体感時間で26分の1。1ホールのバームクーヘンを26カットもしたらかなり薄い。扇の部分はほぼ直線になってしまうのではないだろうか?半世紀ならば50分の1。米寿なら88分の1。
ただし、あくまでこれは’体感時間’。この薄いカットをどれだけ濃密な時間として過ごせるのか?
大人には責任や義務が数えきれないほどあり、それだけで1日が埋まってしまう事もある。でも様々な事を知り、興味を持った時にすぐ試してみることは、子どもよりもやりやすいと思う。もちろん仕事や生活、金銭などの制約はあるけど、何かを始めてみる、がんばってみる、続けていく事は年齢で区切る必要はない。
学び続けて毎年’大人’に成長していく。大人になる事が’人として成長していく’意味を含むのなら、歳をとるごとに「ちゃんと成長している!」と断言できるように毎日を過ごしていこう。
最早詳しく説明する程でも無いが、GARNET CROWは2000年~2013年にかけて大阪を拠点に活動していたバンド。去年からSpotifyなどのサブスクリプションに音源が解禁され、誰でも気軽に曲と触れられるようになっている。ネオアコースティックをルーツにしたノスタルジー溢れる音楽と、謎めいて捻りのある歌詞の融合が魅力。個人的に世間であまり知られていないカップリング曲がおすすめですが、後は実際に聴いていろいろ感じてみてください。
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