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『クロッキー』

最近久しぶりに人物クロッキーをやっています。モデルはちびっこ。まあこちらの意図とは無関係に、動きまくること動きまくること……。手足をばたつかせる、腹ばいでいつの間にか方向転換している、興味の対象が気まぐれに変わっていく。際限なくシルエットが変わるため、いろんな対象の動きが一...

『珈琲の時間』

久しぶりに新田辺にある珈琲&紅茶館へ行ってきた。近鉄新田辺駅から東へ徒歩10分ほど行くと、焙煎された珈琲豆のほろ苦い香りや甘味のある香りが外まで漂っているのが分かる。緑色の壁はきっとお店のイメージカラー。店内に入ってすぐ目に飛び込んでくる大きな焙煎機と同じ色で、珈琲袋の麻の...

『アトリエの匂い』

息子を出産してからはアトリエへ行く頻度が減っている。今は月に片手で数えるくらいの日数だ。でも久しぶりに自分のアトリエに入ると、床やら壁やらに染み付いた油絵具の匂いが以前と変わらず扉を押し開けて広がっていくのが分かる。ああ描かなきゃ、と思わせてくれる懐かしい匂い。年が明けてか...

『ダークな起源』

バレンタインデーに水を差す話を考えている。 本来バレンタインデーとは、キリスト教圏において毎年2月14日と定められている祝日。一般的に家族へ贈り物をするのが慣わしだそう。 どこにもチョコレートの要素は無いじゃないか。 バレンタインの語源になったヴァレンティヌスは、ローマ帝国...

『三大性癖』

‘性癖’というと、読んで字のごとく性的な癖・嗜好のような、一種アダルティなイメージを抱くことが多い。でも辞書を引くと、本来性癖とは人間の心理・行動上に現れる癖や偏り、傾向、性格などを意味しているとのこと。 先日ネット記事で性癖について書かれたものを読んだ。短期間で創作活動(...

『鬼と福』

節分――その文字の通り季節を分けるという意味があり、立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分となっているそうだ。つまり節分は一年で4回あるということ。でも節分と言えば立春の前日、2月3日だけ大きく取り上げられている気がする(今年は太陽暦の関係で2月2日)。二十四節気で捉えると立春...

『新しい文具』

100円ショップの文房具コーナーで変わった鉛筆を見つけた。 『削らず書ける鉛筆 金属ペンシル』 パッケージの紹介文には、鉛筆の芯部分が黒鉛を含んだ特殊合金で作られていて、芯の摩耗が少ないため削らずに長時間使うことができるのだそう。...

痛みの記憶

先週、息子の定期予防接種に行ってきた。12月に1回目を受けて、今回は2回目。子どもの病院に対する恐怖心を少しでも和らげようと、あの手この手で工夫を凝らした小児科の空間は、自分が幼少期の頃と比べて格段にアップデートされている。暖色系の電灯、黄緑や橙色のインテリア、極め付けはお...

『ローカル本屋さん』

紙媒体の本が年々売上数を落としていくのと比例して、地域に根付いたローカルな本屋さんも姿を消しつつあるように感じる。ただありがたいことに、今住んでいる地域には徒歩圏内に書店が幾つかあって、本を巡る機会は割とあるほうだ。 そのうちの一つ、京阪丹波橋駅の北出口から地上に出てすぐに...

『初詣』

新年あけましておめでとうございます。 元日、伏見桃山にある御香宮神社へ家族3人で初詣に行ってきた。表門をくぐってすぐに大きな鳥居があり、その足元に『家内安全・商賣繁盛 御祈祷受付中』の看板が立てかけてあり、神聖なのか俗物なのかよく分からない宣伝をしていた。祈祷代はそこそこお...

『冬の空気感』

個展の搬出作業のため、久々に早朝から外出した。 自宅から最寄駅までの道のりは何度も見てきた景色。気温がぐっと下がって、道行く人がコートやマフラー、手袋などに包まれてモコモコと歩いている。特急電車乗車を目指す人は、小走り、駆け足、全力ダッシュで駅を目指していた。天気予報で晴天...

『ルーティンの再構築』

子どもが生まれてから生活スタイルがガラッと変わった。作業のために夜更かしする時もしばしばあったのに、22:00前には就寝するようになった。どちらかといえば制作中心で成り立っていた暮らしのルーティンが、いつの間にか子ども中心に組み替わっていた。...

『二次創作』

コミケの季節がやってきた。とは言っても実際に行ったことは一度もないのですが。 8月と12月に開催される同人誌即売会、ネットニュースやSNSでも毎年大きな話題となっている。海外でも「KOMIKE」の言葉は周知されているほど。同人誌と銘打つだけあって、作品は主に漫画やアニメの二...

『ちいさすぎる秋』

ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた さて今年は見つけただろうか?10月に入っても部屋では冷房が稼働していて、かと思ったら下旬には寒さが押し寄せ、暖房を大急ぎで手入れして使い始めていた。そして今は、起床してすぐにエアコンのリモコンを掴んでボタンを押し、暖かい空気を循...

『子泣き坊や』

10月上旬に息子が誕生しました。 何でもない平凡な日にちが、その時を境に特別記念日となった。近所の産婦人科を退院してから、今までと違うニュアンスを纏った怒涛な日々を過ごしている。(徒歩圏内に産婦人科がいくつもある事に少々驚いた。子どもが多い地域だが、こうした環境が整っている...

『外と内の逆転現象』

ようやく猛暑の日々から抜け出して、直射日光を和らげるように秋らしい風が吹いている。昼間に外出する時も、熱中症や日焼け対策を敏感に気にする必要が無くなってきたのは楽ちんなことだ。ここ最近続いた秋雨の影響でさらに気温が下がり、窓を開けて風を通すと部屋の奥まで涼しげな空気が運ばれ...

『ぽっこん遊び』

「ぽっこん」という響きで懐かしさを覚える人はどれくらいいますか? 小学生の頃に流行っていた遊びについていろいろ話す中、相方が「ぽっこん」について熱く語っていた。 20年以上前、学校給食で提供されていた牛乳瓶の蓋がまだ紙製だった頃、この蓋を使ったちょっと変わった遊び風景があっ...

『言葉遊び』

『人生の半分を損している。』 このような表現の文章や会話に時たま遭遇することがある。よくある誇張表現の一つだが、いまいちピンとこない言葉だなあという印象が拭えない。最近見かけたものでは、「釣りを知らないのは人生の半分を損している。」という宣伝広告。目立つ場所に大きく貼られた...

『オムライス探報』

自宅から徒歩10分程度のところにあるオムライス屋さん。月~土曜日のランチタイムだけの営業のため、アトリエ通いの日々だとなかなか食べに行く暇がなかったのだが、先日久々に出向いてオムライスセットを注文した。 トッピングに好きな洋食が一品、オムライスにかけるソースも選べて、その日...

『月の色彩』

この時期になると、日常のちょっとした光景の中に兎と黄色い月を組み合わせた絵を見つけることが増えていく。スーパーのお菓子コーナーはもちろんのこと、商店街の飾り付けや飲食のチェーン店でもお月見にちなんだ期間限定商品が毎年登場している。...

エッセイ: Blog2

©2020 by 作田優希。Wix.com で作成されました。

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