『続編』
『ねずみくんのチョッキ』。全国学校図書館協議会選定図書と記されているだけあって、きっと誰もが知っているお話だろう。1974年に第一刷が刊行され、2020年時点で五十回以上も重版となっている。絵柄と物語の流れは手元に本が無くても細部まで鮮明に思い出せるほどだ。...
いつもエッセイを読みにきてくださりありがとうございます。3月の個展に向けて、しばらくの間更新をお休みします。 今までにないくらい制作が差し迫ってる状況……。描く事と書くことの両立の難しさを痛感しています。またいろんなお話を投稿できるよう、ネタ集めは続けていく予定です。...
亀戸天神社へお参りした時のこと。ちょうど七五三の時期で、着物やスーツでめかし込んだ子ども達が歩いている場面を沢山見かけた。東京駅から程近くスカイツリーも視界に大きく入り込むくらいの観光地真っ只中に位置しながら、あたりは閑散としていた。大通りから一歩入り込み、住宅街に守られた...
「Science Fiction」をSFと省略して表現するが、単語の「SF」との出会いは、ドラえもんの原作者で知られる藤子・F・不二雄さんが提唱したSF「すこし・ふしぎ」の方が先だった。ひらがな、カタカナ、漢字と来て、ローマ字、アルファベットを学ぶようになった頃に出会った概...
季節を使った隠喩表現に、アダルトな意味合いが込められる。身体で性的快楽のサービスを提供し、対価として金品を受け取る事を指す「売春」が、古代から現在まで連綿と続く概念なのは周知の事実。一般的に娼婦と呼ばれるが、日本史や世界史を紐解くと、白拍子、遊女、クルチザン……など様々な呼...
連休初日、GARNET CROWの20周年記念企画の集大成である大型写真集が届いた。ファンの間でその重量とサイズ感の情報が解禁された段階から「鈍器」とあだ名されていた。公式さんも便乗していた事は忘れない。厚口の段ボール箱で頑丈に梱包されていて、置き配される雑誌や文庫本とあき...
パラレルワールドという概念がお気に入りです。 「もしもこうだったらどうなっていただろう?」と通り過ぎてしまった過去を振り返るきっかけになる思考回路。後悔でもなく安堵でもない、ただなんとなく此処とは違う世界線があったとしたら、自分はどんな風に生きていただろう、と漠然とした空想...