心は体内の何処にあるのだろう。
当然胸の中だろう、いやいや頭で考えるのだから脳だろう、足元にあるという説も聞いたことがある。
『雪女の子ども達はどうなったのだろう?』
唐突に思い浮かんだ気になった事。
何の脈絡も前後の関連性も無く、心の中で急に湧いてきた疑問だ。気になって気になって居ても立ってもいられず、近所の図書館へ駆け込み『雪女』関連の本を急遽借りてきた。
皆さん’雪女’はご存じだろうか?日本国内では、きっと知らない人を探すのが難しいかも。主に日本海側から東北にかけて、所謂雪国と呼ばれる地域で語られる雪の妖怪。真っ白の肌に真っ白の薄い着物、黒髪と真っ赤な唇が定番の姿だ。
小泉八雲のホラー短編小説『雪女』では、彼女(と言って良いのか分からないが)は人間の男と夫婦になり男女合わせて10人もの子宝に恵まれている。年月を経ても、何度出産の苦労を経験しても、彼女は出会った頃の可愛らしく美しい姿のままだという描写がある。(同性としては羨ましい限り。)
このお話で子ども達の説明は一文だけ。男女合わせて10人、皆が母親に似て白い肌だということが綴られていた。
借りてきた本はどれも昔話や小説で読んだ事のある物語で、登場人物達がどうなったのか、その後のお話や伝承についての記述はなかった。
ただし、心の中の引っかかりは少し軽くなったので荒ぶる気持ちを一区切りつける事ができた。久しぶりに雪女の昔話を再読し、怖くも悲しい感傷的な余韻に浸った。
物語の続きが気になり過ぎると、良くも悪くもいろいろな影響が表面化する。脳内で勝手にお話を進めて、他の事がそっちのけになり気づいたら数時間経っていた……なんて時もあった。体調面では心臓の動悸が激しくなったり、頭痛がしたり、些細な物音に過敏に反応したりするようになる。精神状態が身体に及ぼす影響は計り知れない。心は目に見えないけれど、身体中に点在しているのでは?と強く感じる。
今回の’雪女の子ども達はどうなったんだ?’という疑問は、現時点で未解決状態。何か有力な論文や資料はないものか。
いっそ自分で勝手に二次創作してしまおうか……。ここまでくると自給自足の域ですね。
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