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『ぽかぽか3℃』
「今日は少し暖かいね。」 とある朝のハイデンバンキッチンにて、作家さんと世間話をしていたときに出てきた一言。 ちなみにこの時の温度計は3℃を示していた。 全国的に寒波が押し寄せた年明け、水道の水だけでなくラックに保管してあった珈琲豆が凍ってしまう現象に出くわした。「天然冷凍...

ユウキ サクタ
2021年1月21日読了時間: 2分


『風物詩』
制作の息抜きにいつもの桂川沿いを散歩していると、向こう岸の駐車場の上空に小さな小さな白い小鳥が弧を描いていた。よーく目を凝らしてみると、足元は何やら糸で地面から引かれているようで、決まった航路を旋回するようコントロールされているようだった。...

ユウキ サクタ
2021年1月19日読了時間: 2分


『真実を綴る』
‘アンデルセンのメルヘン大賞’の童話公募に駆け込み応募した。ほぼ一夜漬けという学生時代と変わらぬやり方で仕上げた作品を、一般公募で人様に送付する行為を新年早々やってのけた。(客観的に見ても褒められたやり方ではない。2021年一つめの反省点が早速できた。)...

ユウキ サクタ
2021年1月11日読了時間: 2分


『言葉の森』
バイクに乗るときに心掛けていることがある。 1年の締め括りとなる大晦日。今までは三重県の祖母宅にてお餅をついたり、鏡餅を作ったり、年越しそばを食べながら年末の特番をゆったり見て過ごすことが多かった。 が、今日は仕事のシフトが割り当てられ、まさかの職場ホームにて年越しをする事...

ユウキ サクタ
2020年12月31日読了時間: 2分


『夜の淀』
京阪淀駅を降りた17日の真夜中22時30分。 駅前のスーパーも商店街もシャッターが下がり、1日の活動を終えておやすみモードとなっていた。 先週から押し寄せた急激な寒波か、おでこには凍てつくような風がガンガンぶつかってくる。ただ、カクテルとサングリアでほろ酔い状態の身体はほん...

ユウキ サクタ
2020年12月24日読了時間: 2分


『三者三様』
カズオ・イシグロの「日の名残り」はお気に入りの一冊。1989年に刊行されたこの小説は多くの読者に親しまれており、1人1人が違った印象や感想を抱いている。 身近でも2人の知り合いが『日の名残り』を読んでいた。昼間に1人、夜に1人……1日にそれぞれから同じ本の感想を聞いたミラク...

ユウキ サクタ
2020年12月20日読了時間: 2分


『パイ生地求めて三千里』
……とは少々大袈裟であるが、方方探し回って、ようやく冷凍パイシートを小学校アトリエ近くの百貨店売り場にて発見した。 ここ最近、無性にパイ生地をたらふく食べたくなる心理現象に見舞われ、パイの餓鬼道に迷いこんだか?!と不安定な気持ちだった。...

ユウキ サクタ
2020年12月10日読了時間: 2分


『小さな欠片』
最近感激したことは何ですか?? ・「お会計1,000円になります。」 適当に選んで買い込んだ食材の合計金額が、税込で1,000円ぴったりだったこと。 ・『Merry Christmas!!』 と書かれた広告に、夏のバカンススタイルのサンタクロースとトナカイのイラストが描かれ...

ユウキ サクタ
2020年12月3日読了時間: 2分


『大きなおいも』
「これ、しばらく祀っとこや〜。」 先月から共用キッチンの片隅に、どんっと佇んでいるさつまいも。ハイデンバン作家さんの一人がせっせと畑で育てたものなのだが、想像以上にすくすくと生長したらしく、縁起物(?)として採れたてほやほやの状態でアトリエにやってきたのだ。...

ユウキ サクタ
2020年11月27日読了時間: 2分


『うつろい散歩』
風邪から回復し、久しぶりに桂川沿いの土手を散歩した。 11月下旬にして、夏日にせまるほどのぽかぽか気候。ちょっと違うのは日差しが低くて真っ直ぐ目線に日光が入ってくるところだろうか。 先週のハイデンバン極寒ぶりは何だったのかしら?おかげで京都暮らし3年目にして、新たな病院の診...

ユウキ サクタ
2020年11月22日読了時間: 2分


『黄色禁止令』
ただいま部屋の一角で、アクリル絵具をふんだんに活用し作品を制作している。油彩以外の描画材で、がっつりタブロー作品を並行して描いたのは初めてかもしれない。 そんな中、とある一つの色を多く使っている。 きいろ。 あか、しろ、きいろ、と童謡でも唄われるほど馴染みのある色だが、受験...

ユウキ サクタ
2020年11月18日読了時間: 2分


『たこ焼きありがとう〜大手筋商店街にて〜』
伏見桃山の大手筋商店街を通りかかった時、無性にたこ焼きが食べたくなった。およそ1年半ぶりに買ったたこ焼きは、京都だしの効いた生地。ネギをトッピングし、定番のマヨネーズやソースは無しにした。商店街出入り口前のベンチに腰掛け、手を合わせる。 「いただきます。」...

ユウキ サクタ
2020年11月5日読了時間: 3分


『仕事人』
樟葉モールへショッピングに出かけた。バイクで京都府外へと飛び出したのは、この時が初めて。ちなみに樟葉モールも初めて。 それはさておき、こうした大型ショッピングモール内へ入る前段階で、必ず待ち受ける試練がある。 「……駐車場の入り口どこ??」...

ユウキ サクタ
2020年10月29日読了時間: 2分


『遭遇』
世の中にはそっくりさんが3人いる——。 と言う噂は真実かしら?? 当たらずと言えども遠からず。 電車の中で友人らしき後ろ姿を見かけて、声をかけようと車内を移動した。すると、その人もすら〜っと車内を移動して隣の車両に行ってしまった。 ??ハイデンバンには行かないのかな?...

ユウキ サクタ
2020年10月22日読了時間: 2分


『作る手』
初めてライブハウスに足を運んで、ライブ音楽の生演奏を目の当たりにした。弦楽器を爪弾く器用な指先は、どの演奏者も個性的で、軽やかに、時には大胆な動きで楽器と舞台空間を振動させ、様々な音色を紡ぎ出していた。 手は口ほどにモノを言う……。今回見た3組の演奏家さんはアコースティック...

ユウキ サクタ
2020年10月21日読了時間: 2分


『コーヒーの日』
10月1日はコーヒーの日だった。 京田辺市にある行きつけの珈琲豆屋さんでも、この日に因んでお買い得セールを始めていた。 「おおきに!こんにちは。」 扉をくぐると、真っ先に珈琲豆のほろ苦く温かい香りが鼻腔をくすぐる。香りの発生源は店内に所狭しと並べられている生豆ではなく、出入...

ユウキ サクタ
2020年10月10日読了時間: 2分


『再会』
あの子だ! 秋分の日が過ぎてだんだん早くなってくる夕刻、灰色の曇り空が広がっていたある日、懐かしいあの子らしき影法師を見かけた。 境谷小学校のアトリエと大学院のアトリエは徒歩圏内で、アトリエメンバーは私以外、現役学生だったり大学に勤務していたりする。(先日のエッセイの後さら...

ユウキ サクタ
2020年10月1日読了時間: 2分


『プロフェッショナルの視点』
「……これは、以前の持ち主が少々やんちゃな人だったようですね。」 中古バイクが再び故障してエンジンがかからなくなり、これを機に新車バイクを新たに購入することにした。ついでに整備士さんに中古バイクの状態を見てもらったのだが、開口一番に言われたのが上記の一言だった。...

ユウキ サクタ
2020年9月24日読了時間: 2分


『アトリエアップデート』
境谷小学校のアトリエメンバーとして新たに2人が加わった。全員で4人。所狭しと作品や画材が溢れかえる空間を久しぶりに眺めた。 2つのアトリエを拠点に構えて、もうすぐ半年が経つ。めまぐるしく環境が変わって、ついていくのが精一杯だった。そんな中で馴染みのある顔ぶれが集まることにな...

ユウキ サクタ
2020年9月23日読了時間: 2分


『蛍雪の功』
ハイデンバンが停電した。 8月終わりのこと。過剰な電力使用によりアトリエのヒューズが飛んでしまったようで、クーラーや洗濯機はもちろん部屋の蛍光灯すら点かない状況に。 「業者の人に来てもらわなあかんな……。それまで辛抱やね。」 「いつ来てもらえますか?」 「火曜日。」...

ユウキ サクタ
2020年9月10日読了時間: 2分
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