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『三大性癖』

執筆者の写真: ユウキ サクタユウキ サクタ

‘性癖’というと、読んで字のごとく性的な癖・嗜好のような、一種アダルティなイメージを抱くことが多い。でも辞書を引くと、本来性癖とは人間の心理・行動上に現れる癖や偏り、傾向、性格などを意味しているとのこと。

先日ネット記事で性癖について書かれたものを読んだ。短期間で創作活動(この記事では二次創作など同人活動を例に挙げていた)を続けていると、自分の好きな物語の『型』が見えてくるらしい。特に琴線に触れる要素を3つ、三大性癖としてピックアップすると自分がどんなお話に惹かれ、どのようなモチーフに興味をそそられるのかが分かり、没入できる物語に出会う確率も跳ね上がる…ようだ。

というわけで早速、私自身の(物語における)三大性癖を分析してみた。絞るのもなかなか難しかったが以下の3つ。

①時間経過

②一方的な愛情と交差する愛情の対比

③後悔

ひとつひとつ掘り下げていくと長くなりそう…簡潔に纏めると、長い時間の経過が書かれていて、人間関係が複雑に入り組み、登場人物が皆過去を懐かしく振り返る時にこうすれば良かった、という思いを抱いている物語が好きなようです。

ただし、いま自分の中で印象に残っている話『私を離さないで』、『百年の孤独』、『地球に散りばめられて』、『イタリア広場』などを中心に分析したのだが、三大性癖全てを満たす物語は意外と少なかった気がする。自分の好きなものを客観視してこれだ!と定義するのは簡単ではなく、このエッセイを書きながらも、まだ違う視点のものが好きなんじゃないか?との疑問が拭えない。漫画や絵本の分野だと、此処で定義した性癖と一つも当てはまらない物語に嵌ることもある。童話で最近『幸福な王子』を再読しているが、上に挙げた性癖との共通点は感じられなかった。この物語の何に惹かれたのか、もう少し考えなくてはならないかも。

性癖の分析は思いの外時間のかかる作業のようです。




 
 
 

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