最近久しぶりに人物クロッキーをやっています。モデルはちびっこ。まあこちらの意図とは無関係に、動きまくること動きまくること……。手足をばたつかせる、腹ばいでいつの間にか方向転換している、興味の対象が気まぐれに変わっていく。際限なくシルエットが変わるため、いろんな対象の動きが一枚の紙に描き殴られていく。
クロッキーとは、フランス語のcroquisから来ていて対象を短時間で大まかに写しとることを言う。
クロッキー講義は画塾に通い始めた頃から定期的にやっていて、鶏や兎、山羊といった動物や、着衣の人物、裸婦モデル、高校では舞妓さん、大学では貴重な男性裸夫モデルをモチーフとしてクロッキーするカリキュラムがあった。電車通学をしていた時は、満員電車の中で手頃な人を見つけてこっそりクロッキーをしていた。(振り返ればよく不審がられなかったな…と思う。たった十数年前のこと、このご時世じゃ難しいだろうか。)
今は身近な人しか描いていなくて、当時はモデルにとても恵まれていたんだな……と改めて思った。裸婦モデルなんて後にも先にもこの時期だけだし。いつからか作品モチーフに植物を選ぶようになってからは、あまり人物のクロッキーに興味が湧かなくなっていた。
そうしてただいま、激しく後悔しています。あれほど画塾の先生や教授が口酸っぱく、「モデルさんなんて此処でしか描けないから今のうちにいっぱい描いておけ。」と忠告してくれていたにも関わらず。ちびっこクロッキーも楽しいが、大人の人体とあきらかに違う未発達な構造をしていて、画材を走らせる感触がモデルを描いていた時と異なる気がする。
画材屋を巡るとクロッキー帳と名付けられたものはいくつもあるが、お気に入りは大判サイズのもの。手を大きく動かし、対象物の形態を線で勢いよく描いていく。オールオーバーな筆致の感覚は今の制作スタイルに通じるものがあった。
今日も転げ回るちびっこを追いかけながら描いてる。

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