『ビールの沼』
我が家にはクラフトビールサーバーなるものがある。月に一度、全国津々浦々のブルワリーオリジナルブランドのビールを2種類注文し、サーバーにセットして酒場さながらにビールをグラスに注ぎ、晩酌を楽しむのが日課となっている。全国のクラフトビールを家庭で味わおう!をモットーに始まった、...
展覧会のご縁でおよそ3年半ぶりに東京へ行った。今回赴いた場所は、品川から天王洲辺りのエリアで海風や港独特の音と匂いが感じられ、ステレオタイプの東京とは少し趣きの異なる印象だった。おかずをぎゅうぎゅうに詰め込んだ海苔弁当のような高層ビル景色だけではなく、歴史のある商店街、築数...
アトリエから仕事場へ向かう時、おおよそ15:10の時刻に国道171号線と合流する勝竜寺信号交差点に差し掛かる。此処を右折してひたすら直進するのが毎度の通勤ルート。 出勤の度に同じ道を使っていれば、密かにお馴染みの車やバイクを見かけることが多くなる。ヤマザキパンの運送トラック...
料理の本などで、蜂蜜を使ったレシピをよく見かける。一人暮らしを始めるまで、蜂蜜の役割はホットケーキの上にかける飾りつけだけというイメージだったが、カレーの隠し味や塊肉の漬け込みの調味料など様々な用途があることを知った。糖分の他ビタミンやミネラルを含み、疲労回復・腸内環境を整...
猫に小判、豚に真珠、馬の耳に念仏、兎に祭文——たとえ値打ちのあるものでも、その価値を理解していない者に与えても無駄であることの例えとして、どれも古くから使われている表現だ。そして相手やその場にいない第三者を見下すニュアンスが含まれていることが多い。...
スタジオハイデンバンの向かい側の道沿いに、更地なのか誰かの所有地なのか不明な鬱蒼と雑草の茂っている土地がある。その土地のちょうど真ん中あたりには、もこもこと木が生えていて幹が全く見えないくらい、通常よりも大きめな葉っぱが無造作に覆いかぶさっている。この場所だけぽっかりと、時...
先日名古屋で開催した個展が無事に終了しました。仕事との関係もあり、期間中は何度か京都と名古屋を行ったり来たりしていたが、次の制作への課題が見えて収穫の多い展覧会となった。 さて、ギャラリーにて在廊していた時のことだ。 お客さんとの会話の中で、多和田葉子さんという小説家の名前...