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『太陽と月』

  • 執筆者の写真: ユウキ サクタ
    ユウキ サクタ
  • 2023年6月29日
  • 読了時間: 2分

太陽を神様として祀る文化は世界中に共通していて、日本神話では有名な天照大御神だけでなく、天火明命、天之菩卑能命などが挙げられる。ギリシア神話、アステカ神話、エジプト神話、さらにはヒンドゥー教や仏教などの宗教にも太陽神が存在する。

男神・女神どちらでも表現される太陽神だが、彼らが邪悪な存在として忌み嫌われることはない。もちろん一柱ごとに個性的な性格を持ち、とんでもない凶暴性や突拍子もないエピソードが散りばめられ、恐怖の対象でもあることに変わりはない。だがそれはあくまで神としての一面であり、悪魔と違い基本的に敬われ信仰されている。

一方の月。地球から見て一番身近なこの天体も神様としての歴史を持っている。日本では記紀神話に登場する月読尊が代表だが、この神に関するお話はとても少なく穀物神の保食神を殺めてしまう事が主な出来事として記されている。(この話すら古事記では須佐男尊に取って代わっている。)

文化的に影響の大きかった神話の中で月を司る神は大抵女神であり、月読尊のように男神の場合は相反する様に太陽は女神であることが多い。そして彼らも畏怖と信仰を一挙に引き受けている。

古代の人々も太陽と月を対照的に認識していたが、どちらも人智を越えた尊い存在として崇めていたのは興味深い。

科学の発展に伴い、太陽と月それぞれの構造や性質、誕生の経緯や未来に起こるであろう成れの果てまで仮説が立てられるようになった。‘神様’という遠くて畏れ多い存在ではなく、人間の好奇心・探究心をくすぐる相棒の様な感覚になる。現在の科学技術を持ってしても、未だ謎めいた部分が大半を占める事実は弁えているが、古代人と現代人では明らかに捉え方は異なっている。分からない部分があっても、太陽と月に対して常に畏怖の気持ちを抱いている人は少ないはずだ。


ちょっと個人的な思い出を振り返ってみる。幼少期のお絵描きで太陽と月をモチーフに描くこともあったが、なんとなく太陽が男の子、月が女の子のような雰囲気の作品が多かったように思う。古代日本の神話や文化面で考えたら真逆であるはずなのに、一体何処で自分の深層心理に太陽と月の性別イメージが刻まれたのだろう?

自分の中にある思い込みの起源を振り返ってみようか。




 
 
 

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