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『巡礼〜推し活編〜』
先日、GARNET CROWファンの間で聖地とされている居酒屋さんへ行ってきた。京阪天満橋駅から府道30号線の上り坂を南東に向かってひたすら歩き、阪神高速道路の死を通る中央大通を右折、高層ビルから哀愁漂う古くこじんまりした建物に景色が変わったところで、目的地『和鮮酒庵...

ユウキ サクタ
2024年6月16日読了時間: 3分


『お祭り騒ぎセール』
一年間ほど更地状態だった近所の土地に新たな建物が建てられ、今年4月11日から大きな薬局がオープンした。新たな始まりというのはどんな分野も高揚するようで、開店セール期間中は駐車場内で交通整理されるほど大勢のお客さんがやって来ていた。街中で10分ほど歩けば2~3件は当たるような...

ユウキ サクタ
2024年6月9日読了時間: 3分


『両親の呼び方』
近所には保育園から小学校・中学校が徒歩圏内にあり、駅が中心点となりベッドタウンのようにマンションや住宅地が密集している。小さな公園には小さな滑り台、鉄棒、スプリング遊具。時間帯によって公園に集まる人の年齢層は変わってくる。午前中は赤ちゃん連れの人やよちよち歩きの幼児の姿が多...

ユウキ サクタ
2024年6月1日読了時間: 2分


『ご当地パン』
お出かけ先でふらりとパン屋さんへ立ち寄ることが多いのだが、京都に来てから見かけるようになったお惣菜パンがある。 中にカレー風味に味付けされたソーセージが入って、パン粉をまぶしこんがりと揚げられたニューバード。新しい鳥。 京都ご当地のパンで、市内でも有名なSIZUYAや進々堂...

ユウキ サクタ
2024年5月25日読了時間: 2分


『タコ足SNS配線』
SNS——ネットワークサービスなるものが浸透した暮らしは、いつの間にか世間にすっかり定着している。私が初めてiPhoneを購入してから今年でちょうど10年。FacebookとLINEに登録したのが確かその時期で、これが初めてのSNS参加だった。その後もTwitterやIns...

ユウキ サクタ
2024年5月17日読了時間: 2分


『おばんざい』
現代社会では、どうしても野菜の摂取量が少ない傾向にあるように思う。スーパーの野菜コーナーへ目を向けると多種多様な野菜が規則正しく陳列されているが、果たして季節ごとの旬の野菜などをどれだけ正確に知っているだろうか、と自問自答したくなる。物価の上昇対策や作品制作のための時間確保...

ユウキ サクタ
2024年5月4日読了時間: 2分


『ギャラリー巡り』
烏丸に去年開廊したばかりのタカ・イシイギャラリー京都にて開催されていた、ジャデ・ファドジュティミさんの個展を見てきた。久しぶりに誰かの展覧会に足を運んだが、地下鉄四条駅から階段を上って地上へ出た時の空気感が、いつの間にか春のしっとりした水気を含んだものになっていた。身体の水...

ユウキ サクタ
2024年4月28日読了時間: 3分


『続編』
『ねずみくんのチョッキ』。全国学校図書館協議会選定図書と記されているだけあって、きっと誰もが知っているお話だろう。1974年に第一刷が刊行され、2020年時点で五十回以上も重版となっている。絵柄と物語の流れは手元に本が無くても細部まで鮮明に思い出せるほどだ。...

ユウキ サクタ
2024年4月19日読了時間: 2分


『寄り道のお土産』
自宅からアトリエへ向かう方法を電車に変更してから2ヶ月が経った。マンションの階段を下り、一方通行の道路に出て、通勤ラッシュで忙しく排気ガスを吐き出しながら走る車に注意して駅へと向かう。緩やかな上り坂は急勾配の坂より分かりづらい疲労感を蓄積させる。この地域に居を構えて数年経過...

ユウキ サクタ
2024年4月11日読了時間: 3分


『桜鑑賞会』
淀の河津桜が満開を迎えた。 二月の中旬頃からぽつぽつと花びらは開き始めていたが、この時期は突き刺すような冷たい風がまだ活発に吹いていて、散策する私はというと身を守る分厚いコートとマフラーが手放せない状態だった。 早咲き桜と呼ばれ寒さと隣り合わせの華やかな見世物として、生を受...

ユウキ サクタ
2024年3月14日読了時間: 2分


『食の形式』
和食の基本的な形式として「一汁三菜」という言葉をよく聞く。文字通り、主食のお米に汁物一品、主菜一品、副菜二品で構成される。 私の中で一番古い映像と化している一汁三菜は、祖母のあーちゃん宅でお馴染みのあじごはん、畑で採れた冬瓜入りの味噌汁、肉屋さんで購入したとっておきのお肉を...

ユウキ サクタ
2024年3月9日読了時間: 3分


『エッセイお休みのお知らせ』
いつもエッセイを読みにきてくださりありがとうございます。3月の個展に向けて、しばらくの間更新をお休みします。 今までにないくらい制作が差し迫ってる状況……。描く事と書くことの両立の難しさを痛感しています。またいろんなお話を投稿できるよう、ネタ集めは続けていく予定です。...

ユウキ サクタ
2023年12月10日読了時間: 1分


『ストローク観察』
大勢の人が行き交う場所での定点観測。大学での仕事帰り、久々に京都駅の烏丸口から八条口へ縦断するルートを歩いた。天井が高く開放的な空間のはずなのに、何かの弾みで誰かの肩や腕が当たったり、内緒話が漏れ伝わってくるほどの至近距離ですれ違う瞬間に幾度となく遭遇した。...

ユウキ サクタ
2023年11月30日読了時間: 2分


『神社の日常〜七五三〜』
亀戸天神社へお参りした時のこと。ちょうど七五三の時期で、着物やスーツでめかし込んだ子ども達が歩いている場面を沢山見かけた。東京駅から程近くスカイツリーも視界に大きく入り込むくらいの観光地真っ只中に位置しながら、あたりは閑散としていた。大通りから一歩入り込み、住宅街に守られた...

ユウキ サクタ
2023年11月20日読了時間: 3分


『文学と絵画』
東京流通センターにて、11月11日限定で開催していた文学フリマへお出かけした。モノレールの駅から降りてすぐ目の前に道標の看板が設置され、其処で一旦立ち止まって写真を撮る人、直角に方向転換し目的地へと吸い込まれていく人と二極に分かれた流れができていた。曇天の土曜日のお昼過ぎ、...

ユウキ サクタ
2023年11月11日読了時間: 2分


『すこし・ふしぎ な思い出』
「Science Fiction」をSFと省略して表現するが、単語の「SF」との出会いは、ドラえもんの原作者で知られる藤子・F・不二雄さんが提唱したSF「すこし・ふしぎ」の方が先だった。ひらがな、カタカナ、漢字と来て、ローマ字、アルファベットを学ぶようになった頃に出会った概...

ユウキ サクタ
2023年11月7日読了時間: 3分


『一休みの領域』
アコースティックギターをアトリエに持ち込んでいる。 細切れに練習するようになってそれなりに経過するのだが、あいにくの上達具合でとても人様の前で演奏できるレベルではない。メープルの木がヘッドにデザインされている(おそらくカナダ製の)貰い物のギター、今ではすっかり油絵具の匂いが...

ユウキ サクタ
2023年10月31日読了時間: 2分


『生きる時間』
京都市動物園は岡崎通と二条通が交わる地点に位置し、近くには京都市京セラ美術館、京都国立近代美術館、平安神宮、南禅寺などがある。いくつもの市バスの経路にもなっていて、人々の流動が活発で都会と括られる地域。交差点のすぐ目の前にある正面エントランスをくぐると、門の外とは異なる種類...

ユウキ サクタ
2023年10月15日読了時間: 3分


『たんぽぽ』
季節とちぐはぐでありながら、この時期になると思い出す『たんぽぽ』の歌。小学校時代の合唱曲の一つだが、当時の私はリズムよりもこの曲の歌詞に惹きつけられていた。 今、珈琲を片手に虫食いだらけの記憶を辿っていく。ピアノ伴奏ではなくCD音源の前奏で、始まりの歌詞が『雪の下の、ふるさ...

ユウキ サクタ
2023年10月7日読了時間: 2分


『言葉の真意』
大学院進学に伴い京都に拠点を移した時、古き良き都の言い回しやおもてなしの意味に気をつけよ、との忠告をいろいろな人から餞別として受け取った。ぶぶ漬け、ピアノの音、良い時計、元気な人……何の変哲もない、日常の中で見かける物や一コマを使った言葉表現に隠された批判や嫌味を京都暮らし...

ユウキ サクタ
2023年10月3日読了時間: 2分
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