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『間違い電話』
SNSを含めさまざまな連絡手段が発達しているおかげで、電話番号にかけて通話をすることはほとんど無い。iPoneの通話履歴の日付けを見てみると、半年以上間隔が空いていたり、1年以上発信も着信も無かった時期もある。 先日、そんな貴重な通話履歴に新たな履歴が記録された。...

ユウキ サクタ
2022年2月3日読了時間: 2分


『真逆の欲求』
ただいま作品制作が切羽詰まっている。有難いことに複数の展覧会を控えている今、未完成の作品に向き合い、ああでもないこうでもないとやり取りを続ける毎日だ。 さて、私は制作中のBGMとしてSpotifyで音楽を流している。好きな曲だったりアプリがおすすめしてくれた曲だったり、アト...

ユウキ サクタ
2022年1月28日読了時間: 2分


『謎めいた落とし物』
人が往来する道をよくよく見てみると、その場にそぐわないものが転がっている時がある。誰かの腕から滑り落ち、そのまま気づかれずに置いてけぼりにされてしまったのかもしれない。 ただし見つけた瞬間は、 「なんだこりゃ?」 と、頭の上にクエスチョンマークが無数に出てくる。用事で急いで...

ユウキ サクタ
2022年1月20日読了時間: 2分


『アトリエ玉手箱』
久しぶりに境谷小学校アートスペースへ行った。 およそ半年ぶりに入った制作室は蝉の鳴き声が響く夏の日に出した絵具そのままに、時間が日焼けしたような空間になっていた。 「うわっ、こんな作品描いてたっけなあ?」 すっかり置き去りにしていた作品に少しだけ砂埃——小学校特有の細かな白...

ユウキ サクタ
2022年1月13日読了時間: 2分


『三重県の味』
新年明けましておめでとうございます。 2022年最初の旅先は三重県にある祖父母の家。 京都から近鉄特急に乗り、大和八木駅経由でおよそ2時間半。改修工事を経た桑名駅はJR線・近鉄線・養老鉄道・三岐鉄道北勢線への乗り換えがより分かりやすく、更にエレベーター・エスカレーター完備、...

ユウキ サクタ
2022年1月6日読了時間: 3分


『'らしさ'とアート』
男らしさ、女らしさ、西洋らしさ、アジアらしさ、黒人らしさ、白人らしさ等々、「らしさ」で物事を見たり決めつけたりすることは好きじゃない。センシティブな話題は毎年事欠かないが、今年も社会ニュース的にいろいろあったなあ、とみかんを頬張りながらしみじみ思う。...

ユウキ サクタ
2021年12月30日読了時間: 2分


『ケーキを訪ねて』
伏見大手筋商店街から少し小道を歩いたところに、日本家屋を改装した洋菓子店がある。華やかなイルミネーションも、大きなサンタクロースやトナカイもいないが、ガラスショーケースにはお店の雰囲気に合ったサイズ感のツリーが飾られて、国民的イベントとなった日々をお祝いしている。...

ユウキ サクタ
2021年12月24日読了時間: 2分


『人生鑑賞』
世間話や何気ない日常の会話の中で、誰かの過去のお話が流れることがある。お互いの人生での出来事を話したり、その場にいない人の人生がどんなものだったのか井戸端会議よろしく議論したりなど……。 改めて振り返ると、寸分違わす同じ人生を歩んでいる‘他人’はいない。100人とお話したと...

ユウキ サクタ
2021年12月16日読了時間: 2分


『第六感〜ジャケ借り〜』
新しい本を探索する時、真っ先に表紙のデザインへ目がいく。絵画作品の一部が利用されたり、イラストレーターが物語の世界観に合わせて描いたものだったり、風景やポートレイト写真が扱われているものなど。シンプルに本のタイトルが大きく印字されているものもある。...

ユウキ サクタ
2021年12月9日読了時間: 2分


『エッセイ再開のお知らせ』
ご無沙汰しております。 長期の展覧会も無事に終了しほっとしたのと同時に、季節は既に木枯らし吹く景色を運んできたことにびっくりしている今日この頃です。 さて今週から週一回のエッセイを「きちんと」再開します。不定期に何話か更新しましたが、正式に記すことで襟を正すという魂胆です。...

ユウキ サクタ
2021年12月2日読了時間: 1分


『通りに満ちるもの』
18時、夕焼け小焼けが過ぎ去って辺りがすっかり暗くなる。 この時刻に住宅が敷き詰められた小道を歩いていると、四方八方から美味しいものが漂ってくる。 夕食の匂い 通りに満ちてゆく 生活リズムやスタイルが多様化している今、夕食をとる時刻は家によって様々。実家では両親が共働きで夕...

ユウキ サクタ
2021年12月2日読了時間: 3分


『一期一会も始まらない』
アトリエの徒歩圏内には多数の高層マンション、アパート、一戸建て住宅が所狭しとニョキニョキ並んでいる。夕方の時刻、お馴染みの桂川土手を散歩していると部屋の明かりがポッポッと灯っていき、彩度を落としていく建物と対照的に存在感を発揮する窓を眺めるのがお気に入り。...

ユウキ サクタ
2021年11月7日読了時間: 2分


『パン屋さん開拓使』
大型チェーン店から個人の地域密着型のお店まで、街中には至る所にパン屋さんがある。 定番のカレーパンやホットドッグ、チョココロネにアップルパイなど、お惣菜系から菓子パンまで幅広いレパートリーが店先に仲良く並ぶ光景は、いつ見てもわくわくする。焼きたてほかほかのパンが大きな特製窯...

ユウキ サクタ
2021年10月28日読了時間: 2分


『横断歩道渡りっこ選手権』
視野が広いと、愉快なものに出くわす確率が跳ね上がる。 久々の夜勤の仕事を終えた帰り道。いつもの大通り交差点で信号待ちをしていた時の光景。 てくてくてくてく、てくてくてくてく、てくてくてくてく……。 手押し車を転がしながら、一歩一歩横断歩道を渡るお婆さんが視界に入った。小さく...

ユウキ サクタ
2021年10月23日読了時間: 2分


『エスプレッソの巻』
10月1日はコーヒーの日。10月が珈琲の新年度の始まりだからだそうだ。そして秋から冬にかけて温かい珈琲が恋しくなってくる。 アトリエに新たな珈琲器具、エスプレッソマシンがやってきた。ハンドドリップ用の道具類やフレンチプレス器と違い、‘マシン’と名のつくだけあって重厚感のある...

ユウキ サクタ
2021年10月2日読了時間: 2分


『ツーリング日記』
『山頂は麓と比べると5℃ほど気温が低くなります。』 ホームページやガイドブックなど至るところに、この注意書きが記されていたのを覚えている。 縁があって近畿地方の中心に聳える六甲山へ、初夏から秋にかけて何度か訪れる機会があった。...

ユウキ サクタ
2021年9月16日読了時間: 2分


『エッセイ休載のお知らせ』
いつもエッセイをご覧いただき、ありがとうございます。気付けばこの習慣を1年以上続けていた事に、我ながら感心している今日この頃です。飽きっぽい私にしては、成長した証だと思います。 さてこの度、六甲ミーツ・アート芸術散歩2021に公募作家の枠で参加が決定しました。今回で12回目...

ユウキ サクタ
2021年7月7日読了時間: 1分


『懐古する曲』
時折、制作中のBGMとしてSpotifyで音楽を聴いている。膨大な楽曲の中からこのアプリで専ら流しているのは、昭和を代表するアイドル松田聖子さんの歌。 何故に松田聖子さん?と疑問に思う方に説明しておくと、母親が小学校六年生からの聖子ファンで、私にとっても彼女の歌は幼少期から...

ユウキ サクタ
2021年7月7日読了時間: 2分


『信頼関係』
時折、道端で野菜や果物の無人販売店を見かける。京都市芸のキャンパス近くでは採れたての筍や桃、名古屋芸大西キャンパスへ向かう途中ではほうれん草やゴーヤ、そして先日は淀の個人宅の庭で玉葱が売られていた。 『泥付玉ねぎ 1盛 ¥100』...

ユウキ サクタ
2021年6月24日読了時間: 2分


『待ち侘びた珈琲豆』
ただいま深刻な珈琲豆不足に陥っている。 自宅もハイデンバンも珈琲豆のストックが底をつき、インスタントコーヒーを濃いめに溶かして飲んだりしている。(5月から引っ越しをして住居と制作場所を分けました。) たかがインスタントと侮ってはいけない。誰もが手軽に珈琲と親しめる重要な役割...

ユウキ サクタ
2021年6月17日読了時間: 2分
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