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『作る手』
初めてライブハウスに足を運んで、ライブ音楽の生演奏を目の当たりにした。弦楽器を爪弾く器用な指先は、どの演奏者も個性的で、軽やかに、時には大胆な動きで楽器と舞台空間を振動させ、様々な音色を紡ぎ出していた。 手は口ほどにモノを言う……。今回見た3組の演奏家さんはアコースティック...

ユウキ サクタ
2020年10月21日読了時間: 2分


『コーヒーの日』
10月1日はコーヒーの日だった。 京田辺市にある行きつけの珈琲豆屋さんでも、この日に因んでお買い得セールを始めていた。 「おおきに!こんにちは。」 扉をくぐると、真っ先に珈琲豆のほろ苦く温かい香りが鼻腔をくすぐる。香りの発生源は店内に所狭しと並べられている生豆ではなく、出入...

ユウキ サクタ
2020年10月10日読了時間: 2分


『再会』
あの子だ! 秋分の日が過ぎてだんだん早くなってくる夕刻、灰色の曇り空が広がっていたある日、懐かしいあの子らしき影法師を見かけた。 境谷小学校のアトリエと大学院のアトリエは徒歩圏内で、アトリエメンバーは私以外、現役学生だったり大学に勤務していたりする。(先日のエッセイの後さら...

ユウキ サクタ
2020年10月1日読了時間: 2分


『プロフェッショナルの視点』
「……これは、以前の持ち主が少々やんちゃな人だったようですね。」 中古バイクが再び故障してエンジンがかからなくなり、これを機に新車バイクを新たに購入することにした。ついでに整備士さんに中古バイクの状態を見てもらったのだが、開口一番に言われたのが上記の一言だった。...

ユウキ サクタ
2020年9月24日読了時間: 2分


『アトリエアップデート』
境谷小学校のアトリエメンバーとして新たに2人が加わった。全員で4人。所狭しと作品や画材が溢れかえる空間を久しぶりに眺めた。 2つのアトリエを拠点に構えて、もうすぐ半年が経つ。めまぐるしく環境が変わって、ついていくのが精一杯だった。そんな中で馴染みのある顔ぶれが集まることにな...

ユウキ サクタ
2020年9月23日読了時間: 2分


『蛍雪の功』
ハイデンバンが停電した。 8月終わりのこと。過剰な電力使用によりアトリエのヒューズが飛んでしまったようで、クーラーや洗濯機はもちろん部屋の蛍光灯すら点かない状況に。 「業者の人に来てもらわなあかんな……。それまで辛抱やね。」 「いつ来てもらえますか?」 「火曜日。」...

ユウキ サクタ
2020年9月10日読了時間: 2分


『理不尽』
まるで花びらをはらうかのようだった。 信号待ちの時、一つ前で停車していた車の左サイドウィンドガラスから優雅に現れた腕。手入れの行き届いた長くしなやかな指先が弧を描いた。その環から外れるように不格好な物体がポロポロとこぼれ、焼けつくアスファルトに堕とされた。...

ユウキ サクタ
2020年9月3日読了時間: 2分


『健康体でいること』
「ごめんなさい。せっかく来ていただいたのですが、ヘモグロビンが基準値に達していないので今回もお断りしますね。」 私はどうやら貧血傾向があるようで、献血前の検査結果が思わしくないせいで3回に1回の確率で献血参加を断られている。...

ユウキ サクタ
2020年8月27日読了時間: 2分


『お寝坊できる』
毎朝、目覚まし時計は7時にセットしている。とはいうものの、なかなかきっちりと起きられることは少ない。 6日の朝。目が覚めたのは9時近い時刻だった。……アラームセットし忘れてた?止めた記憶が全くなかった。 9日の朝。暑さでアラーム前に目が覚めた。朝食後、机に向かってドローイン...

ユウキ サクタ
2020年8月20日読了時間: 2分


『郷土料理』
名古屋飯ということで、台湾まぜそばの特集がテレビで放送されていた。(何故に台湾…?というツッコミは無しで) 名古屋は、実家が隣町のため20年以上身近にあった都市なのだが、台湾まぜそばなるものを食べた記憶が、無い。番組内で愛知出身のタレントさんが「愛知県民が絶対一度は食べる料...

ユウキ サクタ
2020年8月13日読了時間: 2分


『とある日のアトリエにて』
じめじめ、じとじと、ジメジメ、ジトジト……。 小学校のアトリエにはクーラーが無い。もう一つのアトリエにも、無い。 去年の今頃は大学のキャンパスで当たり前のように冷気を浴びてたなあ。散々ボロいボロいと愚痴をこぼしていたけど、黙々と描くには快適な空間だった。...

ユウキ サクタ
2020年7月30日読了時間: 2分


『マイブーム』
尊い……身分、品位などがきわめて高い。高貴。敬うべきさま。 ↑ 辞書を引くと、大方このような意味合いである。 では少々視点を変えて調べてみよう。 尊い……オタク界隈において自分が好きなものに対し使われる。素晴らしい!最高!の意。対象のものに対して信仰心が深く‘存在が貴重で神...

ユウキ サクタ
2020年7月25日読了時間: 2分


『既視感小道』
もう一つのアトリエ、境谷小学校へ向かう道のりは、府道10号線をひたすら西に向かってバイクを運転していく。府道とは言っても周りは閑静な住宅街だったり、小さな神社が佇んでいたり、畑や竹林が広がっていたり……。ずっと昔、この光景を見たことがある。...

ユウキ サクタ
2020年7月16日読了時間: 2分


『時速30kmの視界』
愛車の125ccバイクの調子が悪くバイク屋さんで状態を見てもらう間、代車の50cc原動機付自転車を借りた。 原付の法定速度は時速30kmまで。(何故か60kmまでスピードが出る仕組みになっているが。) 車と横並びになるほどハイスピードで運転するようになった私を、ほんの4ヶ月...

ユウキ サクタ
2020年7月9日読了時間: 2分


『遠くの親戚より、近くの他人』
最近、朝ジョギングを始めました。 早朝に大量の汗をかくほど運動するのは何年ぶりだろうか?←多分中学校以来だ。 これのために某スポーツブランドのシャツや帽子を買い、ジョギングタイツなる物にまで手を出したのだから続けないわけにはいかない。...

ユウキ サクタ
2020年7月2日読了時間: 3分


『名台詞』
ドラマや映画の名シーンは年月が過ぎても色褪せないものである。 幼少期から高校生あたりまでは実家でのんびりとドラマや映画を見る事が多く、特に推理ものは長編、短編、季節ごとの連続ドラマなどを好んで鑑賞していた。それらの中で特に印象的な台詞がある。...

ユウキ サクタ
2020年6月25日読了時間: 2分


『ご縁は続くよどこまでも』
5月からシェアアトリエの一室を借りている作家さんと、久しぶりに会って話をした。もうすぐ名古屋のギャラリーで二人展が始まるようで、「お互い頑張りましょう!」とDMを交換した。 「学部は名芸だったんですか?大学院で同じアトリエだった子が名芸出身だったんですよ。」...

ユウキ サクタ
2020年6月18日読了時間: 2分


『メモリーズ』
《思春期》と言われる時期に夢中になったものは、後々のアイデンティティを構築する重要な要素となるのではないか?? 先月の出来事だ。 「そういやさくちゃんの好きなバンドやっけなあ、再結成?かなんかでトレンド上がってたな。」 ——なんですと? 天地がひっくり返るほどの衝撃!...

ユウキ サクタ
2020年6月9日読了時間: 3分


『クックドローイング』
健康を考えて、意識的に食物繊維や粘り気のある食材を買うようになった。 (健康診断で一部よろしくない結果が剥き出しにされたというのもある……。) シェアハウスのキッチンスペースは以前住んでいたアパートよりもずっと広い。調味料、食材、調理器具、レシピ本、すぐに検索できるようiP...

ユウキ サクタ
2020年6月4日読了時間: 2分


『あ』
今日はどんな食事を作ろうか。ちゃんと栄養バランスも考えて、でもそれぞれ好き嫌いもあるし、大量に作ると余るし……。 仕事場のホームへ向かう前に立ち寄るスーパーにて、悶々とメニューを思案していた。 夕食の献立材料の買い出しは仕事内容の一つ。予算内で決められた時間までに人数分の料...

ユウキ サクタ
2020年5月28日読了時間: 2分
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