牧場の朝ヨーグルトのパッケージ裏に、イメージキャラクターの牛たちがデザインされているのをご存知だろうか?
つくってあそぼ!をキャッチフレーズに、幼い年齢のお客さんたちの心を鷲掴みするために仕組まれたであろう工作用付録だが、SNSを見てみると、意外にも社会の荒野を耕す経験を積んだ大人達が、せっせとコレクションしている場面を見つけた。もちろん親子で集めている方のほうが多かったが、何かを蒐集することは、どの世代でも体感できる娯楽の一つなのかもしれない。
‘何’を集めるかで、金額や探し出す難易度が上がってくるし、大人のほうがより凝ったものや大きな物を蒐集できる選択肢が増えてくる。特にアートコレクターと呼ばれる人々は、私のようなまだまだ道半ばの美術作家にとっても貴重な存在。
そんな大人達が、敢えて全国に出回っている安くて美味しい三個セットの定番ヨーグルト、牧場の朝のキャラクターたちを集めているのはなんでだろう?
何を隠そう……ただいま私も牧場の朝ヨーグルトの牛さんたちをコレクションするのが、マイブームになっている。自宅近くのスーパーや薬局全てにこの商品は置かれていて、買い物に行く際は必ず購入している。プレーン、いちご、ぶどう味の三種類があり、それぞれデザインされているキャラクターや種類も異なっていて、全てを網羅するにはまだまだ時間がかかりそうだ。お馴染みのにっこり笑顔の子牛をはじめ、いちごやぶどうの飾りをつけた牛、大きなサイズ感の大人な牛、レアキャラになるとアルパカやキツネまで登場する。またキャラクター以外にも牧場のピースがあって、これも全て集めると広大な牧場が出来上がるようだ。(今は動物たちのみコレクションしている。)
蒐集のきっかけは、食べ終わったヨーグルトを片付ける際、ゴミとして纏めたパッケージ面の子牛ちゃんのスマイル顔とぱっちり目が合った事。以前から牧場の朝は愛用していたヨーグルトの一つだったが、これを機会に最もよく買って食べているお気に入りヨーグルトとなった。
こうしたささやかな日常の何気ない一コマから、子牛たちの蒐集が始まった。大それた理由など必要無く、コレクションする楽しみは人それぞれ。
つくってあそぼ!のパーツは全部で三十六種類。よく見かけるキャラクターや、未だ出会っていないパーツもある。最近は重なったキャラクターに、ほんの少しアレンジを加え棚の上に仲間入りさせている。新たな遊び心を掘り起こすきっかけにもなった。
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