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『カフェ旅〜エストニア編〜』

  • 執筆者の写真: ユウキ サクタ
    ユウキ サクタ
  • 7月9日
  • 読了時間: 3分

エストニアブームが続いている我が家であるが、先日大阪の中崎にあるエストニアを含む北欧料理が楽しめるカフェに行ってきた。

ありふれた日本の日常が溢れる道を歩いていると、ガラスを透過してお店のインテリアが歩行者の視線を惹き寄せている。コンクリート作りの無機質な構造に、雑貨、エストニア発祥のブランド服、エッセイや北欧料理のレシピ本など、人肌の温かみを感じる商品が迷路みたいに陳列されていた。此処はショッピングとカフェタイムを同時に楽しめる仕様のようだ。

開放的なロングキッチンに沿ってカフェスペースへ。ベンチに腰掛けて改めてお店全体を見ると、外から眺めるよりもずっと広い。天井はエアコンの配管や、電気の配線ダクトが東西南北に走りガチャガチャしているが、不思議な規則性があり、お店の温もりを邪魔することなく馴染んでいた。

セト地方のスープランチと、本日のランチをそれぞれ注文。セト地方はエストニア南部に位置し、ロシアと最も国境が近い地域。なんとなく『瀬戸』の漢字が浮かんだがもちろん関連はない。

スープの中身は五穀米とキャベツと豚肉がたっぷり入った、素材をふんだんに生かした素朴な風味。ディルのアクセントひとつで異国の風土を力強く演出している。

一方本日のランチ、その日はコートレットというエストニア式のミートボールをメインに、代表的主食の黒パンオープンサンド、ドライクランベリーをトッピングしたにんじんラペ、ザワークラフト、魚介のだしたっぷりのスープと、ワンプレートに異国情緒が溢れていた。後にレシピ本を購入して気づいたのは、エストニアの家庭料理はキャベツをよく使っているということ。キャベツの酢漬けであるザワークラフトという言葉は、ドイツでも聞いたことがある。歴史上、エストニア語はドイツ語の影響もかなり受けている言語らしい。(語学を絶賛勉強中の相方曰く。) その関連でザワークラフトはじめ、キャベツ料理が浸透しているのだろうか?

ランチの後、やはり甘いデザートと珈琲は外せない。カルダモンロール、ヴァストラクッケル、レイヴァスップ……、思わず舌を噛みそうな単語のスイーツとホット珈琲の組み合わせ。ペルー産のコクの深い豆だが、エストニアのタルトゥ市にあるカフェ「カルロヴァ」でローストしたものを、わざわざ取り寄せているらしい。抜かりないエストニア推し。

ヴァストラクッケルは、生クリームがパンの上にたっぷり乗ったお菓子。クリームを食べすすめていくと、甘酸っぱいラズベリージャムが顔を出し、甘味と酸味を柔らかなロールパンが受け止めてくれる。数年前に流行していたマリトッツォのような印象。

レイヴァスップ。スップと聞いてピンとくる人は勘が鋭い。黒パンのスープという意味のこちらのデザート、シナモンやカルダモンといったスパイスを始め、クランベリー、りんご、ラズベリー…あらゆる果物と漬け込んで生クリームで飾り付けされた、れっきとしたお菓子である。硬い黒パンが甘い液体でとろとろになって、プリンを食べてるような感覚になった。苦い珈琲とのフードペアリングが最高です。

「めっちゃ食べますやん。ありがとうございます~。」

伝票を届けに来てくれた店員さんの関西弁で、一気に大阪に帰ってきた。

エストニア料理をコンセプトにしたカフェは珍しく、こちらのお店も開店して2年ほどと真新しい。京都からは距離があるが現地に行くよりは近い…、の心意気でまた行ってみたいお店リストに追加しておく。



 
 
 

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