最近お米が不足しているそうな。スーパーのお米コーナーの様子を覗くと、レトルト食品の「サトウのご飯」やパックの切り餅が置いてあるだけで、キログラムで売られているお米が売り切れの状況だった。寂しげな商品棚を少しでも賑やかにしようとしたのか、インスタント味噌汁や味付けのりが強めの主張をしていた。それでも他の食材コーナーと比べると、ぽっかり穴が空いたように一箇所だけ空洞があるのは異質な印象だった。お米不足、米騒動と言えば日本史においても定期的にやってくる出来事のように思う。お米の消費量は年々低下しているとの事だが、何故今こんなに品薄になるほど需要が上がっているのだろう。
きっかけは単純なもので、テレビ番組などで連日の猛暑や台風といった悪天候の影響でお米が収穫できないとかなんとかといった報道が流れて、それがきっかけとなりお米の買い溜めスイッチが入った人々が沢山いたから、らしい。
ただSNSを見ても、不足している地域とそうでない地域があり、全国的な騒動というわけでもないようでそこまで殺伐とした雰囲気は感じない。タイムラインにはお米が買えなかった嘆き、普段通りに過ごせている呟き、お米を買い溜めする人をメディアに踊らされている道化師みたく茶化す文面も見つけた。良くも悪くもマスメディアからの情報をまっすぐ信じこむ癖が露呈してしまう出来事。マスクやお水、トイレットペーパーなども標的になったことがありましたね。喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうのか、定期的に何かを買い溜めする動きが発生しているような……。
溢れかえる情報の中、正確なものを見極めるのはとても難しい。特に不安な情報ほど、人は簡単に信じ込む傾向にあるのではないか。備えることは大事だが、冷静に客観視することも心がけたいものです。
幸いなのは、現代日本はお米以外の主食の選択肢が豊富にあること。パンに麺類、じゃがいもだって候補になる。味付けも和食、洋食、中華にエスニックなど……幅広くあり、かつお米を使わない料理も多様で毎日が変化に富んだものを作れる。(時間との兼ね合いになるだろうけど。)
我が家の米櫃の中も残り僅かとなっているが、しばらくご飯系の料理はお預けになりそう。この機会にあまり作ったことのないレシピに挑戦してみようか。
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