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執筆者の写真ユウキ サクタ

『カレー散歩』

2021年になってから‘カレー’を食べる機会に恵まれている。ギャラリーや美術館近くなど、馴染み深くなっている京都市内の通りには多くのカレー屋さんが軒を連ねていた。淀駅前の商店街にも一軒、インドカレーのお店がある。

また、職場のホームでもウインナーチーズカレーなるものをリクエストされた。


ハイデンバンから徒歩数分のインドカレー屋さんにて。

3種類のカレーが銀色食器に盛り付けられ、主食は細長くパラパラした食感のインディカ米とチーズが生地からとろり溢れる特大のチーズナン。辛さが後からじわじわ沁みてくるもの、チキンの旨味がカレーに凝縮されているもの、時間経過でさまっていても異国の美味しさが感じられた。ここのお店はご飯とプレーンナンがおかわり自由。淀に来てがっつり食べたい人におすすめです。


三条河原町にあるスパイスカレー屋さんにて。

週替わりのカレーメニューのほかに肉料理や前菜も豊富に並ぶお店。でもやっぱりイチオシはカレー。お店独自のキーマカレー・週ごとに変わるチキンカレー・シェフのきまぐれカレーの3種あいがけ&白米・ターメリック米はボリューム満点。

店内には音楽の雑誌やレコードの他、私が座った席の真後ろにバスキアの画集が飾られていた。このご時世でなければ、ランチ時間の許す限り画集ざんまいするのも良いかも。

残念ながらキーマカレーは既に売り切れになっていて、チキンカレーと気まぐれカレーの2種あいがけを注文。色彩の違いがこんなにはっきりと分かったカレーは初めて見た。トッピングの漬物との相性が良い。とろとろで熱いカレーと噛みごたえのある冷たい漬物。ほんのり甘味のあるお米。お店の名前どおり、1プレートの中は幸せな旨味で‘混沌’としていた。ビールとカレーの組み合わせは無限に食せることを学んだひと時。


熊野神社近くのペルシャ・インド料理屋さんにて。

キッチンへと繋がる壁に大きなテレビが設置されていて、インド映画やインド音楽のMusic Videoが流れていた。

久しぶりに会った大学院の後輩達とアートの話、修了後の活動の話で盛り上がる。チーズナンとプレーンナンを主食にバターマサラカレー、バンガリーカレー、キーマカレー、バイガンカレーを注文。基本チキンがベースになっていたが、エビ入りのカレーもあり。どれが何のカレーなのか最後まで分からず。辛さも注文時に調節できて、辛党・甘党どんな人とも楽しく食事ができそう。

「足りませんね、追いナンしましょか!」

「お酒欲しくなりましたね〜。」

追加でココナッツナンとカクテル4人分を注文。

再会の時間はカレーの香り。


阪急大宮駅から徒歩わずか数分、京芸生大人気のカレー屋さんにて。

店内は青色の壁にカルチャー文化や音楽ライブの広告、美術展覧会のチラシなど、びっくり箱をひっくり返したような雰囲気。(ここまでのヒントでピンと来た人も多いのでは?)

本来、青色系統は食欲を減退させる効果があるのだが、此処では真逆だ。ますますカレーへの期待値が上がる。

3種類のあいがけカレー普通サイズ。

「……普通サイズですか?」

「普通ですよ。こちらが大盛りです。」

想像以上に大きい。大盛りはさらに大きい。銀色の大皿にチキンカレー・ポークカレー・野菜カレー、インディカ米が中央にでんと横たわり、とろけたキウイが橋渡し役を担っている。3種のカレーと対極に野菜スープとドレッシング、紫キャベツと白菜のピリ辛2種類の漬物。

カレーはかなりスパイスが効きお水が手放せないが、口に入れた瞬間はお米やキウイ・具材の旨味でやや甘く感じる。その後スパイス効果がゆっくりと広がっていく。店内のBGM音楽は何処の国のものだろう?



書き起こしてみて、「もう満腹……しばらくカレーはいいや。」ってなると思いきや。

そんな気配が全く起きない。


「今度は他エリアのカレー屋さん開拓しよう。」


華麗なるカレー愛を育んでいる。



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